『「静かな人」の戦略書』感想・レビュー!声が小さい、おとなしい人が自信を持てる本!

静かな人の戦略書 読んでみた(ブックレビュー)
この記事は約10分で読めます。
この記事のリンク先には広告が含まれます

騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法」「静かで控えめは賢者の戦略」とまで書かれたこちらの本。

いわゆる、おとなしくて心配性で声も小さい事が多い“内向型”と言われるタイプの人に向けた本で、読むことで「内向型が社会で輝く方法」「内向型が自信を持って活動していくための方法」が理解できる。

完全に私のための本じゃないか、とめちゃくちゃ興味をそそられたので購入。

購入前にペラペラとめくり、フォントや行間も確認。

ゆとりとアソビのある様式で、疲れず読めそうでよし。

スポンサーリンク

著者は国際的に活躍する「ジル・チャン」氏

本の裏カバー袖部分にあるジルさん(呼び方これでいいんか……?)ご本人の写真を見ると、線が細くて清楚かつキュート。丁寧な暮らしっぷりで手作りしたケーキやクッキーをアップしてそうな、インスタグラマーといっても過言ではなさそうな印象を受ける。

しかし本紙を読むとめちゃくちゃバリバリ働くキャリアウーマンのようで、はぁ~もうすんげぇな~という言葉しかでない。

この本のポイントは?

ジルさん自身が「おとなしくて恥ずかしがり屋で心配性」らしく、同じく内向型である知り合いのエピソードも何度か出てくる。本を読んでいると「あ~分かるわかる」「あ~……ね!!!」と共感することも。

国とか立場とか関係なく、引きこもり体質は全世界共通で引きこもり体質なんだなって……。(オイ)

自己診断チェックがあって良い

途中には、自分が内向型か外向型どちら寄りなのかをチェックできる項目が。内向型と外向型の違いを簡単に分ける表などもあり、改めて自分を客観的に見直せる。

内向型あるあるが分かる

内向型の人が「どんなシーンでどんな言動をするため、他の人からどう思われるか」がいろんなパターンで載っている。最終的に「こうしたらこうなった」まで書いてあるため、他人事にせず、自分の行動パターンに当てはめながらの行動改善が期待できる。

内向型が得意な「現実的な目線」で語ってくれる

「内向型はこういうのは苦手。だからそうじゃないものを選ぼう!」ではなく「自分の内側を掘り起こして興味を探そう。仕事にコミュニケーションは必須。大変だけどさぁ、適度にがんばろ~」なスタンスの本紙。

最近よくある「苦手な事からは逃げちゃお☆」ではないため(闘いの場は慎重に選ぶ、というのはまた別として)、現実的で実践しやすい。内向型はこういうのが得意な傾向にあるから、こういう場合にこう活かそう、的なアドバイスがとても多くて良い。

社会的に成功している内向型の人だけあって、案件に対しての原因追求や解決策までしっかり書かれている。このスタンスを取り入れればいろんな会社で上手くやっていけそうだな、と感じるし、尻切れトンボにならない感じが読んでてスッキリする。

『「静かな人」の戦略書』tomosatoの評価は?

自分に対して「おとなしい・声が小さい・コミュニケーションがどうにも下手」と感じ、それに関連して悩んでしまうことがあるなら、ぜひ1回は読んでおくといい本。

自己評価ができ、社会での合格ラインな振る舞い方が分かるので、自信を持って働きやすくなると思う。仕事だけでなく、日常生活でも同様。

ジルさん、なんか身近に感じちゃったなー!

転職してすぐの居心地の悪さを乗り越える手っ取り早い方法の一つとして「まずはひとり、いちばん親切そうな愛想のいい人を見つけて、頼りにしよう」と書かれているのをみて、私は思った。

あーこの人、まじで内向型なんだな……と。

「なんとなく気が合いそうな人」じゃなくて「いちばん親切そうな愛想のいい人」の時点で、まずは気が合いそうな人を見つけてコミュニケーションをとることから始めなくていいのが、とても良い。

そして「頼りにする」人だから常に一緒にいようとしなくていいわけで、自分の自由さは保ったまま「会社内で誰かと言葉は交わせるパイプは一応持ってるという安心感」は得られるという、とってもしたたかな戦略……うーん、良い!イッツ内向型ー!

ただし、最後には「内向型・外向型というレッテルで自分の可能性を狭める必要はない」と括り、大切なのは自分自身を理解することだとしている。

自分を活かすなら自分自身を深い部分まで知ることは必須な訳で、それを大前提としているジルさん。だからこそ読んでいて気付きの多い本になっており、ふとした時に手に取って読み返せば、またその時にはその時に応じた気付きが得られるんだろうなと思う。

読みやすくて共感できる本。おすすめ★★★

自己啓発かといえばそうだけど、どちらかといえば「内向型Q&A」みたいな印象。女子のエッセイみたい(?)な雰囲気もあり、読みやすい。

気になったら一度は読んでみるとよい本。というか棚に置いておいて、目についたときや「あ~私ほんとコミュニケーション下手……」って自分がいやになるとき今までとちょっと違うフィールドで活動を始めるときさらなる高みを目指そうというときに、いつでも手に取れるようにしておきたい本。

コメント

タイトルとURLをコピーしました