【パニック障害×子育て】不安になる理由と原因は?完治を目指さない付き合い方

パニック障害
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パニック障害と診断されてから、かれこれ約12年ほど。発症してすぐパキシルを処方されしばらく飲んだのですが、落ち着いたからと自己判断でパキシルを勝手に終了(今考えるとアカーン!)。

そこから薬を飲んでなかった期間は、見えない下り坂をゆっくりくだるように、じわじわ状況が悪くなっていきました。

結局、長女が4歳・次女1歳のときの「幼稚園の夏休み終了後の9月」に数年ぶりのパニック発作が起きて心療内科へ通い始め、以前服用経験があり、体に合っていたようだからとパキシル処方。

そこからそろそろ約5年、調子が良くなって先生と相談してやめてみる、を2回ほど繰り返したのち、現在まだ10ミリでのパロキセチンを続けています。

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焦っちゃダメと思うと余計焦るよね

心療内科の先生は「あせらずゆっくり」っていうけれど、お金もかかるし通うのも大変だし(近いけど)、飲んでると治ってる気がしないでもない。だからどうしても「やめたいな」って思っちゃうんですよね。

なので先生と相談しながら2回やめてみたんですが、すぐに不安感が出てきちゃって断念。

さすがに「意識」と「現状」がかけ離れすぎてるようなので、自分を見直す必要があると思いました。

なぜ「パニック障害になる」のか?

不安は「こうなったらどうしよう」という想像から始まります。
①貯金が減る一方で給料は上がらない→お金がなくなったらどうしよう
②子どもの熱が下がらない→大きな病気かも、深刻な後遺症が残ってしまったらどうしよう
③高いところが怖い→万が一のことがあれば死ぬかも
などなど、人が生きていくなかでは、大なり小なり「不安」はつきもの。

基本的に人はみんな、何かの不安を抱えて生きています。

でもその“ささいな不安”が大きく影響してしまい、不安が大きくなりすぎて「動悸」や「過呼吸」を起こし、手や頭が冷たく真っ白な感覚になったりすることがあります。実はけっこう多くの人が経験していたりも。

そして普通は、そんな経験のあとで「うわー怖かったぁ」「何だったんだろ」と思うものの、そのまま忘れてしまいます。でも「また起こったらどうしよう」「なんだろう、怖い」という不安がずっと消えない人もいます。

そしてちょっとしたことがきっかけで「この感じ……もしかして!?」と不安になり、予想通りパニックを誘発。何度もそれを繰り返すと、次の発作が怖くて思うように行動できなくなります。そうなると「パニック障害」と診断されたりします。

原因が分かれば治りそうな気がするけどね?

ここまで分かってる。分かってるのに、なぜか治らないんですよね。パニック障害じゃない人からすれば「大丈夫だと思えば大丈夫でしょ」って思いますよね。

ていうかパニック障害の私自身も「不安になる必要がないし、もし発作が起きても10分くらいで収まるし、死なないんだからなんで不安になる必要があるのよ……」って思うんです。

気を紛らわせたり、頭を無にしてみたり。それでもパニック発作が起きてしまう。なんで!? なんで!?!?!? ってどんどん自己嫌悪。

もうダメ人間だなと。生きてるだけでお金かかるし、しんどい時は誰かに頼るから迷惑もかけるし、もういない方がいいんじゃない?

パニック障害が治らない理由①「考えすぎる性格だから」

……なんて、なんでも深堀りする「考えすぎる性格」はきっと、「パニック障害」との相性は悪いと思います。

考えることはとっても好きです。この子に分かってもらうにはどう話せばいいのかとか、こういう言い方をすると相手はどう思うのかなとか、この入れ物はあのデッドスペースにピッタリなのでは? とか。

でも宇宙の果てを考えたり、虐待のニュースをチラ見したりすると不安や無力感、辛さが大きくなりすぎて動悸がするし、眠れなくなったりします。少し前に気づいたんですが、対象に感情移入をしすぎるようで、それも良くない気がしています。

パニック障害が治らない理由②「心配性すぎるから」

何をするにしても、困らないようにできる限りの準備はしておきたい派です。これは子どもが生まれてから、とても顕著になりました。

大人は少々いいけど、子どもには最低限の準備はしてあげておきたいんです。出かける時は水筒にお茶、寝てしまった時のための小さいタオルケットや万が一、大渋滞とか車の故障で動けなくなったときのためのアメちゃんや少しの遊び道具……

家族の誰かに突然何かが起こる可能性はゼロではない。「人生、常にいつ何が起こるか分からない」と思っているからこそ、私の心配性はもはや「特技です」と言えるくらい私の中で大きな比重を占めているのでしょう……

あ、あと金銭的な問題も大いにあります。今までやりくりを全部自分で抱え込んでた家計管理を、夫と共有(というか丸投げ)することで、めちゃくちゃ肩の荷がおりた気がします。イライラがめちゃ減りました。

パニック障害が治らない理由③「子どもが小さいから」

考えすぎる+心配性+子どもがまだ小さいって、これかなりヤバいやつです。今あらためて思ったけど、治るわけねぇ!

それこそ子どもがしっかりしていたらもっと大丈夫だとおもうんですが、いかんせん小3と年長の次女は「かあちゃん大好きっ子」なので、もし私に何かあって倒れたときは、パニックになるんじゃないでしょうか。

長女はどうかな……泣きまくりながらも誰かを呼びに行くかもしれません。焦って道路に飛び出して轢かれないか心配です。一応救急車とかの呼び方も教えてはいますが、いざというときって難しいんですよね。

次女はきっと何もできず、ただ呆然と泣きつづけるだけだとおもいます。コヤツにはこれからいろいろ教えていかねば……!

そんな娘たちなので、いざとなればなんとかなるかもしれませんが、やっぱり私頑張らなきゃ! って心の奥底で思ってるんですよね。思わなくていいのにと思うんだけど、思っちゃうんです。こういうところが原因の一つなんだろうなぁ。

一生薬を飲み続けるつもりで、パニック障害と付き合う

間で2回の断薬をし、見事に2回ともリバウンドしたわたしですが、さすがにそれまでお薬を飲み続けてただけあって、1回目よりも2回目のほうが体調が戻るのが早かったです。

そう考えると、飲み続けてることでやっぱり薄皮1枚分でも体調は良くなってるんだなぁと思います。ただしパニック障害になる前、いつから体調が悪くなっていったのかが分からないので、私のメンタルはどこまで行けば「戻った」と言えるのかわかりません。

なのでこの際、もうずーーーーーっとパロキセチンを飲み続けるのもいいかなぁと思っています。どうしても自分の運転で乗れないバイパスや高速に、いつか自然に乗れる日が来たら……そのときはやめるのを考えてもいいかなぁ。

それは子どもが中学や高校になって、私自身が彼女らを「子ども扱い」しなくなったら……かもしれないし、歳をとっていろいろ鈍くなってきたら、かもしれません。

薬をやめたい、パニック障害治したい! と焦るよりも、薬を飲みながら毎日を楽しめてる今が幸せです。やりたいことを全部やっておけば、いざほんとに体調が悪くなったときもなんだか穏やかに過ごせそうな気がします……分からんけど。

人生は短いようで長く、長いようで短いので。ゆっくりひとつずつ確実に、かつ、いざというときのタイミングは逃さないよう、全力で楽しみましょう~!

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