パニック障害

完治しないパニック障害と育児中の主婦


photo credit: wuestenigel Small bottles with cork cap on white background via photopin (license)

 

先日心療内科で「ご卒業、おめでとうございます」と言ってもらえたばかりなのに、速攻で調子が悪くなり、また心療内科に通い始めることになったtomosatoです…

 

今回は、その経緯と状況、反省点を振り返ってみようと思います。

 

もくじ

パニック障害発症は約9年程前

 

高卒→事務員→サービス業(結婚して退職)→サービス業パート→専業主婦

こんな経緯の私ですが、パニック障害を発症し、病院で治療を始めたのは「サービス業」時代でした。

 

当時はシフト制、朝から夜もしくは昼から夜まで働いており、帰宅は必ず深夜。
さらに結婚前提の状態で、彼氏(現夫)の実家に引っ越したばかりだったので、慢性的に疲れていたのはもちろん、気づかないうちに精神的なストレスも溜まっていたようです。

 

 

ある日の車通勤中、信号待ちで止まった時にものすごい動悸と不安感、手や足や頭から血の毛が引いて真っ白になる感じに襲われました。
なんとか職場について、「さっき、こんなことがありまして…」と職場の先輩に説明すると

 

 

「それ、パニック障害じゃない!?」

 

 

と言ってすぐに病院を探してくれました。

職場の人が病院(精神科)へ連れて行ってくれて、診断されたのが「パニック障害」。
「つらかったですね」とイケメンな先生が声をかけてくれた時には、惚れそうに 泣きそうになりました。

 

 

 

 

薬の服用を始める

 

その時に貰った薬は「パキシル」。パニック障害と言えば定番(?)の抗うつ薬です。
(私はパキシルが合っているらしく、今通っている心療内科で処方されているのもパキシルです)

 

その時は、パニック障害という病気のことはおろかパキシルという薬のメリットデメリットなど何も気にしておらず(病院の先生が説明してくれたはずですが全然聞いてなかったのでしょう)、病院が遠い・待ち時間長い・元気になった気がするという理由で、2~3回病院へ通った時点で通院をやめてしまいました。

 

その時はかろうじて、自分の運転でバイパスを通ったり少し遠い場所へ行ったりできていましたが、数年かけて徐々に、本当にじわじわといろんな場所が車で通れなくなっていきました。

 

 

「大丈夫、前は何も気にせず通れてたんだから行けるはず」と思えば思うほど焦り、焦りが出ると「落ち着け、落ち着け大丈夫だ」と言い聞かせながら焦っている自分に不安を感じ、不安感がさらに発作を誘発する、という悪循環。

 

 

不安だった「初めての出産」

妊娠が分かった時、薬は全く飲んでいなかったのでその面は安心でしたが、「お腹が大きくなることに対しての不安」がとても大きく、「お腹に自分以外の何かがいる」という恐怖と不安で発狂してしまわないかどうかが一番の不安でした。

 

今思えば、こういうタイプの不安を感じてしまう状態自体がすでに不安定だったのだろうと思います。

 

そんな不安を感じたのは最初だけで、お腹が大きくなるにつれてどんどん精神的に安定し、出産と共にアレルギー性鼻炎が治るというメリットもありました。

 

 

 

 

数年ぶりの大きな発作は長女の夏休み後

 

4歳年小の長女が初めての夏休みを終えた2学期、1歳よちよちの次女を連れての日常や送り迎えが再開。

初めての夏休みは、いつも居ない長女が毎日家にいて(夏季預かり保育は本人が嫌がってあまり行かなかったので)、子どもの相手をしながら朝昼晩のご飯づくりはもちろん、一緒に遊んだり公園へ連れていったり。

 

今までとは違う夏を過ごしたあと、一気に疲れが出たようでした。

午前保育だった日の幼稚園から帰宅後、3人で昼ごはんを食べ、食後にみかんを剥いているとふいに始まった動悸。
以前体験したことのある嫌な動悸です。

 

 

一気に焦った私は

「ヤバイヤバイヤバイヤバイ」

もうそれしか頭にない。

 

 

夫に電話をかけて、申し訳ないけど帰宅してくれ!とお願いしました。

それからすぐに心療内科の予約をとり、その一週間後くらいから通い始めて今に至ります。

 

 

パニ障発症から現在までの中で、よかったこと

・パニック障害かも、と気が付いてくれた職場の人がいた
・夫が、わりと理解ある人だった
・パニ障になってからというもの、発作が怖くて無理をしなくなった(?)
・当たり前だと思っていたことでも、根本から考え直してみるようになった

 

悪かったこと

・最初の病院通いや薬をさっさとやめてしまった
・不安なんて気持ち次第じゃろがい!と男らしく考えて逆に悪化した
・人に迷惑を掛けまいとギリギリまで我慢する自分の性格

 

 

 

 

完治しにくいパニック障害

 

傷口のように治ったことが目視で分かる訳でもなく、精神崩壊寸前が分かるメーターが付いている訳でもない。
ふとした瞬間にいきなり襲い掛かって来るパニック障害は、本当に恐ろしいヤツです。

 

「3年間薬を飲めば治るよ~♪」とかいうものなら全然飲みます。でもいくら続けても、治ったと思ってやめてもいきなり再発するのがパニック障害。

 

 

薬は飲まない方がいい、という方もたくさんおられますが、小さな子どもを育てているママは薬に頼っていいと思います。

「パニック発作は死なない、十数分経てば収まるから大丈夫」

ってムリムリ、待てない。

 

 

パニック発作中めっちゃ心臓辛いんですけど!
脳に酸素行ってない感じめっちゃするんですけど!
もし仮に他の要素も合わさってここで倒れた場合、子どもがヤバい!

 

自分にもし何かあった時、この場に一緒にいる小さな幼児は一人で何もできない。
夫の帰宅まで何時間も、一人で何もできない。

 

もう子どもが小学校以上の場合や、幼稚園もバスで送り迎えだから安心、という場合は一人で行き倒れても構わん。
家に一人の状況なら、仮に倒れて死んだとしても子どもの身の安全は大丈夫。

 

小さな子どもを育児中のママは、子どもを第一に考えるなら薬に頼っていいと思います。

 

 

完治したと思って卒業して、また再発したらまた病院に通えばいい。
今以上に無理をして頑張る必要はないと思ってます。

 

今回、心療内科卒業後、またすぐに通院再開したのは、まだ次女が2歳半で家にいるからです。

 

次女がもう少し大きくなって幼稚園に通い始めた後、また同じような状況になったら、今度は家に一人でいるハズなので、すぐに病院に頼らず少し頑張ってみようかな!(って悪化させるのが私の悪いクセですが)

 

 

パニ障持ちのみなさんが、穏やかな毎日をおくることができますように!

 

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ABOUT ME
tomosato
1984年生まれ。 長女ひなこ(9)・次女はづき(6)を育児中のwebライター。 骨折すらしたことがなかったのに、2017/7/10に受けた子宮頸がん検診で「高度異形成」が発覚。 2017/8/24に円錐切除術を受けました。 ・パニック障害あり(パキシル服用→減薬→現在は服用なし) ・心配性。 娘2人がメインのyoutube【ひなはづチャンネル】やってます! (チャンネル登録よろしくね) ご依頼・ご相談は【お問い合わせ】からお願いします!