私のパニック障害(パニック症候群)によるパキシルの服用歴はもう少しで丸3年。
現在小学1年生の長女が、年少だった頃の9月から飲んでいるのでなかなかの「パキシラー」です。(誰だよ)
途中で一度、医師と相談しながら減量・断薬をしたのですが、見事に再発してしまいまた飲み始めることに。
そして再度様子を見ながら少しずつ用量を下げてきて、ここにきて「断薬目前の量」といわれる5ミリへの変更をしました。
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・・・もくじ・・・
1.パキシルについて
1-1.どんなお薬?
1-2.ぶっちゃけ、大丈夫?
1-3.使ってみた感想
2.なんでやめるの?
3.tomosatoの今の感じ
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1.パキシルについて
ネットなどを見ると、人によっては「飲まないほうがいい」といわれる代表選手、パキシル。
約3年(十数年前にも一時飲んでたけど)飲んでみた育児中主婦としての感想です。
1-1.どんなお薬?
脳内の神経伝達をつかさどるセロトニンの働きを強めることにより、抗うつ作用や抗不安作用を示し、憂うつな気持ち、突然の激しい不安、強迫観念、人前での過度な緊張などの症状を改善します。
以前は“心のカゼ”とかいわれることもあったうつやパニック障害などの精神&心療的なヤツですが、パニック障害に関しては“脳の誤作動”という認識の方が正しいようで、脳に作用して改善していく「パキシル」が主に使われます。
もちろん使ってみて合わなければ違う種類のお薬に変えてもらえます。合うか合わないかは個人差で、私はパキシルがめっちゃ合うようです。
ロキソニンなどの鎮痛薬のようにすぐに効くわけではなく、数日から数週間かけてジワジワっと効果が出始めます。
薬の血中濃度を維持するために、できるだけ決まった時間に服用します。
基本的には1日1回、夕食後くらい。だいたい。
薬の粒は小さいので飲むのは苦になりませんが、毎日飲まないといけないので地味にめんどいです。
病院と薬局が分かれているクリニックに通っているため、診察&薬代で3500円前後。
出してもらう薬の量の兼ね合いもあり、ひと月に一回通わないといけないので出費もわりと痛いです。
たしか流れとして
パキシル10ミリ→CR25ミリ→CR12.5ミリ→5ミリ
でしたが、同じ30日分でも用量が減れば金額も抑えられます。5ミリになった現在、診察&お薬で2450円です。
「CR錠」というのは、ふつうのパキシルよりもゆっくりと効いていくタイプ。
パキシルを飲むことによって吐き気などの副作用が起こる場合もありますが、ゆっくり効かせてそのような不快感を起こしにくくするメリットがあります。
1-2.ぶっちゃけ、大丈夫?
パキシルのような「SSRI」と呼ばれるお薬は、「副作用が強い」「離脱症状が強い」といわれます。
「副作用」とは薬が効いている時に感じる不快感や吐き気などのこと。
「離脱症状」はこういうお薬特有で、「急に飲むのをやめると出てくる症状」のことです。
急に飲むのをやめるというのは、私の状況で例えるなら
「CR25に変えてからすごく落ち着いてきたから、もしかして治った?もう明日から飲むのやめちゃお」
という感じ。
治らん!!!そんなにサクッと治らんのじゃあああああ!!!!!
と以前の私に怒鳴り込んでやりたいです。
「パニック障害」などに使われるこういったお薬は、「飲まないほうがいい」という声をちらほら聞くことがあります。
私は「そういう情報を知る前にもう飲んだ」人なのでアレですが、「飲まないほうがいい」理由としては
・離脱症状が強い
・やめられなくなる、依存してしまう
・薬に頼らなくても治せる
などをネットで見かけました。
離脱症状というと、「自殺衝動」(願望じゃなくて衝動。あっ、今ここから落ちたら死ぬよな?でも落ちてみたい!みたいなアブナイやつ)が代表的です。
そういえばたしかに、十数年前に初めてパキシルを飲んで、独断でサッサとやめた時にそういうのあったな!……って気づいたのはほんの2~3年前です。怖いよぉ私……よく生きてたよぉ……((((;゚Д゚))))
こう見ると怖い薬だな~と感じますし、飲まずに治せる方法があるならがんばってみたい!とも思います。
でもやっぱり私は「薬を飲む」という選択でいいんじゃないかな~とも。
ここは症状の軽さや環境によると思うので、一番良い方法を選びたいところ。
きちんと先生と相談し、自分の状況を説明して使っていけばこれほど「生きづらさ」を緩和してくれるものはありません。
今、発作が起きた時のメンタルを思い返してみると泣きたくなってきます。
あんな不安で大変な中、よく頑張ってたわ……病院行って良かった、薬飲んで良かった!
1-3.使ってみた感想
十数年前に初めてパニック障害を発症したときに処方されたのが「パキシル」でした。
私は「パキシル」が合っているようで、その時は数ヶ月パキシルを飲み、治った気がしたので病院へ通うのをパタッとやめました。(そして離脱症状が起きる。しかしなんとかやり過ごした我慢強い女、tomosato)
今ではそんなこと恐ろしくて絶対できないのですが、「無知」って本当に怖い……!!!!
年齢もたしか22か23だったので若く、文字通り「若気の至り」ッッッ!!!!
病院へパタッと通うのをやめた頃は、しんどいながらもまだ車でバイパスを走ることもでき、特に生活に支障が出ることはありませんでした。
そのまま月日は流れ、転職・結婚・妊娠・出産しましたが、その過程ではじわじわと
・バイパスで運転すると軽い発作が起きるようになる
・電車やバスなど乗りたくない、むしろ乗れない!な感じになる
・近所の橋や高架など、“車を横に寄せて停車することができない”と感じる場所が怖くて通れなくなる
などなど生活に支障を感じるようになりました。
行動範囲はどんどん狭まっていきましたが、本当にじわじわとだったので、それが「おかしいこと」だと気づく事もなく毎日を過ごします。
この流れは、ブラック企業で働きすぎて過労死や自殺への道を歩んでしまう人に似ています。
人の脳は簡単に、最初のほうでぶっ壊れてしまうんでしょう。
今の元気な私なら「あの時はおかしかったな」と思うことができますが、なぜか渦中にいると気づけないんですよね。なんでや……
極限の選択をする直前の人でも、元気になることができれば振り返って「ああいう状況が良くなかったなぁ、もうあんな環境に足を踏み入れないようにしよう」と思えます。
でも元気になるためのきっかけを見つけられる人ってどのくらいいるんでしょうね~。
次女が1歳になったばかりで、年少だった長女の夏休みが終わった9月。
久しぶりの大きなパニック発作は突然にやってきました。疲れが溜まっていたようです。
すぐに夫に電話して大至急帰宅してもらい、速攻で近所の心療内科を調べて電話すると「一週間後ならOK」とのこと。
「にゃ、にゃにをぅーーーー!?今!!!今しんどいんじゃああああああああ!!!!」
とか思いつつも、夫に半日出勤などを使ってもらいながらなんとか一週間経過し、病院へ。
パニック障害の診断を受けた数十年前の「前回」があるので、その時と同じ「パキシル」をもらうことに。
飲み始めて一週間は、全く調子は良くなりませんでした。
むしろ薬がまだまだ効いてない状態なので、悪化していく一方。なんか常にプルプルしてたし、今思い返すとはたから見れば相当ヤバいヤツだったなぁ……
一週間後くらいから、じわじわと、本当にじわじわと楽になっていきました。
それから1年ほどたって、「もう大丈夫だわぁ!」と感じたので先生と相談してお薬をやめる方向へ。
ゆっくり量を減らしていき慎重にやめたつもりでしたが、いざ断薬してみると一週間ほどでまた不安感&軽い発作が。
結局また薬の量を増やして戻し、それから2年弱。
再度薬をやめるため、終了ギリギリの用量・5ミリとなりました!
2.なんでやめるの?
1番の理由としては、やっぱり薬を続けていると「毎日飲む&月イチでお薬をもらいに行く」のが面倒だし、お金がかかるから。
もちろん“やめよう”と思えるほど、かなり体調が良くなってきたから、というのが最大の要因です。
振り返ってみると「1度目の断薬チャレンジ」はまだまだ体調が回復しておらず、薬をやめるには少し早すぎる状態でした。
でもやっぱり本人には分からないんですよね~、完治までの道のりの中で、自分が今どの場所にいるのか。
1回目の断薬チャレンジでは、「夫の不在時」に
・洗濯干しをしていると「近所のママ友、今日はお家にいるかな?」などと、いざという時頼れる人を頭の中で常に探している
・お風呂に入るのが不安でちょっとイヤ
・車で外出(近所に限り)するのが不安でちょっとイヤ
などがありました。
2回目の断薬チャレンジとなる今回は、「夫の不在時」でも
・いざという時に頼れる人を常に探さなくなった
・躊躇なくお風呂に入れるようになった
・車を手放して電動アシスト自転車にしたため、何かのプレッシャーがなくなった
感じ。
1回目よりもかなり調子が良くなっていることがうかがえます。
やはり薬をやめると、時間とお金がかからなくなるのが本当にデカい!!!
“早くやめたい”とは思いますが、でもここはやはり慎重にいきたいと思います。
3.tomosatoの今の感じ
約3年ほど前の、パニック発作が再発した頃に比べると今の私の雰囲気はかなり変わりました。
自分でも分かるほどに、いろんな意味でものすごく明るく元気になったし。
いろんな人と、気負わずに話ができるようになったし。
常に新しいことを取り入れる気力があるし。
誰かのボケに即座にツッコめるようになったし!!!!
今の感じは、何も考えずただただアホなことばっかりやって、笑ってばかりだった中学生の頃の自分に重なります。
あー、ストレス無いってこういうことなんだなぁ……と。
じゃあ今までの私ってなんだったんだ……と。
何かごまかしつつ生きてたんですね。よく頑張ったぜ、私ィ!!!!!!
睡眠不足になったり疲れが溜まりすぎたり、まだまだ波が激しくて大変な状況ですが、なんとか長女が小学生・次女が年少になって落ち着いてきた感じ。
育児に関しては、今後は「目」は離せませんが「手」はどんどん離れていくはずなので、きっともっともっと楽になっていくんじゃないかな!
「未来は明るいぜー!!!!」って前向きに考えることができているのが、元気になってきた証拠かな!!!
これからも無理せず、ゆる~っと頑張っていきたいと思います。
2回目失敗してからの「3回目断薬チャレンジ」ももちろん可能性アリ!!!!
人生は、生きていれば何回でもやり直せるでな!!!!
がんばるぞー♪
【関連記事】→ パキシルCR25→CR12.5へ減量。パニック障害はゆっくりとマイペースで
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