独身時代からのパニック障害と、ずーーーーっと付き合い続けてきているtomosato。無知ゆえに一時は薬(パキシル)を飲まない日々が続いていましたが、2人目出産から1年後、でかい発作が起き、またパキシルを再開することに。
薬やめたいな~パニック治したいな~と思いつつ、治ってきたかと思えば体調悪化を繰り返し「もうこれは一生服薬確定だな~」とかぼんやり思っていた矢先。なんと……パキシルがいらない日々が続いています!
今回は自身を振り返りながら「私のパニックにとって、何が良さげなのか、何がダメっぽいのか」を書いていこうと思います。ただ、これはあくまで私の場合。誰にでも当てはまる事ではないので、参考程度にしてもらえたらと思います。
①しばらく10ミリ~5ミリが続いていた
全く薬を飲んでいない状態からパキシル服薬生活に変わったのは、長女が幼稚園年少、次女が1歳となった、幼稚園の夏休み明けのこと。自宅で子どもたち2人といつも通りお昼ご飯を食べ、食後のフルーツを食べているときに急にでかい不安感が襲ってきました。
とりあえず仕事中の夫に電話して、パニック障害の発作がでたこと、やばいこと(?)、申し訳ないけど帰ってきてほしいことを伝え、ゼーハーしながら夫の帰りを待ちました。夫は私がパニック障害を発症したときから一緒にいるため、とても理解があるのが本当に救い。すぐに帰ってきてくれました。
まずは通える心療内科を探すところから始めて、薬は以前も服用経験のあったパキシルを通常量(10ミリから様子を見て20ミリに上げる)から開始。例によってしばらく20ミリの日々が続きました。
体調が良くなってくるにつれ、主治医と相談しながら減薬。もちろんすぐにという訳ではなく、数ヶ月から1年スパンで慎重にいきました。しかし、5ミリからいざ薬なしになったときには、どうしても不安が強くなってしまい、結局また薬を飲むことに。
7年の間に断薬チャレンジを2回しましたが、うまくいかないのでもうあきらめることに。最終的には5ミリの状態で飲み続けていて、一生飲む覚悟を決めていました。
実際には5ミリって飲んでも飲まなくても大差ない量なんだけど、これがなくなるとなぜか急に不安になるんですよね……! この「頭では分かってるんだけど、実際にそうすることが難しい」のがパニック障害なんだろうな~と思います。
なので状況的には「飛ばし飛ばしで飲んでもいいし自分の意思で辞めてもいいけどずっと飲んでても問題ない」という状態。実際、この段階まで来れてたのは非常に大きかったと思います。
②自分で稼ぐ方法を持っている
これに当てはまる方は少なくないと思うんですが、子育て中のお母さん(あえてお母さんって書きますけど)は家事育児が忙しかったり、夫の反対があったりして「自分で仕事を持ってない」場合が少なくありません。
それは全然どうこういうアレではないのですが、中には「自分は収入がないから、夫や家族に強く言いにくい」「欲しいものがあるけど躊躇してしまう」など、自分でも気づかないうちにストレスを感じてしまうことも。
私は長女出産後に在宅でできるお金稼ぎを探し始めて、ポイントサイトやアンケートサイトなどでのコツコツした活動を経て、Webライターという職業に落ち着きました。在宅で仕事を探し始めた理由としては、まだ子どもが小さくて手がかかること、そしてパニックがあるがゆえ、外で働くのは避けたかったからです。あと、自分でお金を稼ぎたいという思いもあったけれど、家計がギリギリだったので……ぴえん!
自分でお金を稼げると、なぜか自信が生まれます(なんででしょうね!笑)。もちろんクライアントにズタボロなフィードバックをもらって落ち込むこともあれば、思うように仕事がとれず悔しいこともあるし、締切前に睡眠時間を削ってまで作業しなければいけないことも。
もちろんパートやアルバイトとして外で働く場合も同じ。働いてお金を稼ぐのは大変でしんどいけれど、最終的に「お金」という結果で戻ってくるので、満足感や達成感、自信につながります。子育てには、そういう目に見える結果や報酬的なものがないので、達成感や満足感、自信が場合によっては実感しにくいという面があるかもしれません。
私は自分でお金を稼いでいなかった頃、「お金を稼げない私ってほんと役立たずだわ……」「夫に頼らないと生活していけない、夫が家でゆっくりできるよう頑張らないと」とかマジで思っていました。
また、何かほしいものがあってもいちいち夫に確認し「それ要る!?」とか言われてあきらめることもしばしば。今思えば、それらの行動が全て自分の気を弱くしていったなぁと感じます。実際、イライラすることも多く、不安感もかなりありました。
でも自分で仕事を見つけ、活動を始めてからは、自分の選択で行動してる、お金が稼げてる!というのがすごく喜びと満足感につながりました。また、「もっとこうすれば収入増えるんじゃないかな」「こうすればスキルアップにつながるのでは」と思ったことを実行、実際に収入アップしたときは、ものすごく自己肯定感が高まるし、自信につながりました。
物事の大小に関わらず、自分が思ったように行動してそれが結果として出るというのは、自分の考え方や選択を見つめ直し、方向を修正するとても良い機会になります。
小さな「できた!」の積み重ねを子どもにさせると良いように、自己肯定感を高めて不安を少なくするには、大人も年齢に関係なく、常にチャレンジを重ね、自分の判断で成功できた!という体験をしていくことが大事かと思います。
③正しい情報の調べ方を知っている
これはWebライターを始めて気づいたことですが、正しい情報を自分で探せるというのはめちゃくちゃ強いです。なぜなら、困りごとが断然減るから。何かあれば全て自分で調べてすぐに行動できるので、“悩み”が悩みではなくなります。
たとえば、何か頼まれごとをしたとする。これまでだったら「どうしよう……」となってとりあえず検索するけど、どのコンテンツを読めば良いのか、どの情報を信じれば良いのかわからなくて困り続ける……みたいな。
でもメーカーの公式サイトや、国や県、市区町村の公式サイトなど正しい情報が得られる場所が分かっていれば、まっすぐ欲しい情報を手に入れに行けます。今までは丸1日かけて調べて、欲しい情報のためのキーワードにやっとたどり着いていたものが、調べ方を知っていれば丸1日で欲しい情報をもっと深掘りし、プラスアルファの情報やそれに付帯する面白いネタなどまで見つけることができるでしょう。
正しい情報や知識が増えていくと、人の話に翻弄されて右往左往することもなくなります。また、中途半端な情報をそれらしく言う人に押し負けしにくくなるメリットもあります。意外と気づきにくいかもしれませんが、自分に自信がある人は持っている情報が正しいと信じていて、それっぽく人に語ったりします。逆に自分に自信がない人は自分の意見が正しいかどうか分からないので、相手に意見を言うことができません。
すると意見を言う人→強い立場、意見を言わない人→弱い立場 となり、自然に意見を言わない人が従う場面が多くなり、ストレスも溜まりがちになります。でも自分の意見(知ってる情報)が法律的にも社会的にも正しいのであれば、間違ったことには間違っていると堂々と言えます。また、よっぽどアレな環境でなければ賛同者も現れるはずです。
もし情報が間違っていたら突っ込まれて返り討ちにあう可能性もありますが、正しい情報の調べ方を知っていて日頃から情報収集しているなら、正々堂々と意見を主張できます。「私間違ってねぇからー!!!」という自信を持つことが、不安感を減らすことにつながります。
パニック障害は「不安感」が敵。ちょっと不安の種類は違いますが、いろんな場面の小さな不安を確実に消していくことで、自分の力で不安を無くしていけるんだ、という自信につながります。自信大事!
④言いたいことは言う(もちろん空気は読む)
これは前述した「正しい情報の調べ方を知る」につながりますが、自分が知っている情報は正しい、という自信があれば、いろんな場面で自分の意見を自信を持って言えるようになります。
もちろん見当違いだったり、もっと詰める必要のある内容だったりでご意見をもらうこともありますが、それはそれで学びになり、さらなる知識の向上につながります。そのようなやりとり自体が経験になるのも大きな魅力。
私が子どもたちによく言うのは、「自分の意見や思ったことはちゃんと言うこと。自分の意見をちゃんと発信していたら、それに賛同する人、気の合う人が必ず現れてくれるから」です。もちろん反対意見の人も現れますが、そこはお互いにきちんと線引きし、付き合わないという選択もできます。
いちばん避けたいのは、自分の意見をはっきりさせないがために居心地の悪いグループに所属してしまうこと、そしてその関係がずっと続いてしまうことです。これは大人にもあるあるだと思いますが(とくにママ友関係とか)、地味にストレス溜まります……。
ストレス=パニック発作のエサ、です。意見を出す時こそ勇気がものすごく要りますが、ちゃんと意見を言えるようになったら、世界が変わります。もちろん相手の立場も考えて、言い方やシチュエーションは大事。配慮しながら意見を言うことで、昨日の敵は明日の友になることも。あと、自分のなかで何がストレスになって、何がストレスではないのかもしっかり分析することが大事ですね。
⑤有益な本を読もう
ここからは本好きな私の、パニック障害を治すために間接的に役立つんじゃないかな~というおすすめ本を紹介します。以前は自己啓発本をめちゃくちゃ読んでましたが、自己啓発本は自己が啓発されて満足するだけで(?)、別に自分自身が何か変わるかっていったらそうではなない気がしていて。(もちろん考え方としては非常に大切ですが)
そこで自己啓発本読み漁り期を経た私が最近よく読むのが、「確実にスキルや知識を身につける」ための本。読んだらできるようになる(結果がすぐ出る)ので、自信にもつながりやすくてGoodです。
「たった1日で声まで良くなる 話し方の教科書」魚住りえ
私は声が全然通らないのですが、その理由としてたぶん腹式呼吸が全然できていません。腹式呼吸は自律神経を安定させるために重要なやつなので、できれば腹式呼吸はマスターしておきたいし、なんなら普通に通る声がほしい(切実)。
ということで、本屋でそれ系の本をパラパラし、いちばん実用的かつ信頼のある、魚住りえさんの「たった1日で声まで良くなる 話し方の教科書」をチョイスしました。
ちなみに魚住りえさんはTwitterでつぶやきをちょこちょこ見かけていて、私的にすごく「大丈夫ライン」の人(?)だと感じています。(言ってることは一見よさげだけど、自分で実践してないのに誰かの受け売りだったり、後のことまで考えずに発信したりしてる方は私の中で“大丈夫じゃないライン”に分類されます)
実際にトレーニング方法が書いてあるのですが、実践すると効果てきめん。口を大きく開けて話しやすくなったし、動かすことで引き締まるらしく小顔になりました。マジで。いろんな意味でおすすめ!
「自分の意見で生きていこう」ちきりん
こちらもずっとTwitterでのちきりんさんの発信を見ていて、興味を持ったので購入した本です。これを見た夫が(表紙を見ただけで読んでない夫が)「似たような本持ってるのに」と言いました。たぶんジャンル的には自己啓発本にまとめられる系かと思うのですが、自己啓発本をたくさん読んできた私に言わせればこの「自分の意見で生きていこう」は自己啓発本ではない。
その理由としては、この本の内容がものすごく実践しやすい内容であるから。これを読んだ次の日、ではなくてすぐにでも実践できる内容であるため、自己啓発本というよりもテキスト感があります。
一般的な自己啓発本が精神的なことや心構えなどを基本として書かれているのに対し、この本では実際の会議の中で起こる発言から、どれが“意見”でどれが“反応”であるかを詳しく解説しているほか、反応しかしない人であることのデメリットも細かく書かれています。私の理解が間違ってたなぁと感じる部分も多くあり、非常に勉強になりました。このシリーズは他にもあるので、追い追いは全部読みたいと思っています。
「人生を変える断捨離」やましたひでこ
これは大げさではなく、私の人生がマジで変わった一冊です。部屋の片付けだけでなく、頭の中も人間関係も、いろんなことを整理して大事なものだけ残していく。紙一重でめちゃくちゃ残念な人になりそうな言い方しましたが(笑)、これによって大事にするべきものが明確になり、いろんなシーンでブレなくなり、自信が育ちます。
子育て中って子どもに関連する全ての責任が、主に育児を担っている方の保護者(お母さんの場合が多いと思います)にのしかかってきます。もちろん会社員やフリーランスとして働き、仕事を担うことの責任もかなり大きいですが、子育てと仕事の責任って基本的に違います。
仕事は辞めたり転職してしまえばその仕事に関わらない、という選択ができます。でも子育ては保護者の言い方・行動・思考など、全てが24時間子どもに吸収されているうえ、まだ子ども自身ができない大事な選択を代わりに行わなければなりません。これは常時、かなりのプレッシャーを背負っていることに。
我が家の例でいうと、昔からのかかりつけ医があって家族でずっと通っているのですが、長女が小さい時、そこの予防接種が同時接種だと聞いて(もちろん別々に打つことも選べました)、「この小さくて可愛い物体に注射を4つも!?」「かわいそうすぎない!?選べない!」と私半泣き。かかりつけ医はもちろん、夫や友人にさんざん相談しました。
でも当事者ではない夫は「お医者さんがそれでOKならOKでしょ、tomosatoが決めなよ」っていうし、友人は「……てうか、なんでそもそもその病院選んだ?」っていうし。結局は私が決めるしかないことだったので、先生にさんざんアレコレ話をしてもらい、結果同時接種を選びました。
これ以降も子育てをするなかで、子どもの代わりに親が判断しなければいけないことはたくさんありました。もちろんその判断が子どもの人生をどう変えたかは、ifの人生を見ることができないので分かりません。でもその時に最善の判断をするために、自分の中のブレない芯を持っておくことはとても大切で、その“芯”づくり&自信づくりに役立ったのがこの本だったなぁ、と思っています。
モノを捨ててシンプルに生きる、というよりも、モノを捨てるかどうかよりも自分の中の大事なものを見極める、というほうがしっくりくる本かと思いました。
おまけ:筋トレ!
現在次女が7歳ですが、この間ずーっと私は在宅Webライターとして仕事をしていました。おととしまでは幼稚園の送迎を自転車でしたり、子ども達を公園へ連れて行ったりと活動的に動いていた、つもり……でした。でも今、会社員として倉庫管理・出荷業務(この業務をやろうと思って入ったんじゃないんだけど)をやってみて!始めて!気付いた!
筋力と体力がなさすぎた。
今、この業務を始めて約半年ですが、かなりメンタルというか、いろいろ落ち着いています。入社してすぐ忙しくて病院へ通えない事態に陥ったのですが、実はその時ちょっとメンタルがしんどい時期もありました。なんてったってひきこもり在宅ワーカーが急に体力勝負の8時間(もしくはそれ以上)労働。
仕事中、ふとした瞬間に「動悸か……!?」と感じる状況もありましたが、ありがたいことに忙しすぎて自分の動悸に耳を傾ける暇もなく仕事に追われるため、何事もなく慣れていくことができました。(オイ)
その時ちょうどTwitterで「コロコロローラーで伊之助ボディを目指す」というチャレンジをしていた人がいて。コロコロローラー自体は安くて簡単な作りのもの(コラ)で、やり方次第で負荷のかけ方も変えられます。私の業務的にも筋トレは必要だと思い「よっしゃー私も一緒にやったろ!」と、筋トレアイテムとしてコロコロローラー(アブローラー)を導入しました。
結論からいうと、アブローラーめっちゃ良い。なにが良いって、
・その辺においとけば気付いた時にすぐ筋トレできる
・うるさくない
・負荷の調整が自由自在
・二の腕とか腿が細くなる
などのメリットを感じられたこと。
逆にデメリットとかは全くないです。しいていえば、うっかり負荷をかけすぎると翌日は全身が痛すぎてぴえんなところかな……。
不安は行動することでクリアしていくべし!
不安は「不安だと思っているから不安」なのだ……これはパニック障害じゃない人がパニック障害の人にかける、あるあるワードかと思います。ぶっちゃけそんなことは分かっているし、不安だと思っているけどこちらの意思とは関係なく、どうしても不安になっちゃうから「パニック障害」っていう病名がついてるんだよ、とドヤ顔で返しましょう。(ごめん、返さなくていいです)
でもいつまでも不安を不安のままで抱えておくのは、なかなかしんどいものがあります。だからこそほんの小さな一歩でもよいので、変えられるところから変えていってみましょう。今回ご紹介した本を読んでみるもよし、筋トレはじめてみるもよし、いつもと違う道を通ったり、違う行動をしてみるのもよし。
方向を変えなければ100日たっても進むのはずっと同じ道の上ですが、つま先を1度変えて進むだけで100日後には全く違う場所の上にいます(計算ができないのでしません!キリッ)。いつも同じ時間に幼稚園のお迎えにいくけど、今日は少し早めに行ってみたら(園のルールでだめなところもあります)知らないママさんと話ができて、実はめちゃくちゃ気が合う人だった! とか。
「変化」ってとっても大事で、それができた人はいろんな意味で大きく変わります。でも他の人にはその変化の過程や、変化のきっかけとなった小さな一歩はほとんど見えません。今すごく素敵に見えるあの人も、昔はめちゃくちゃ悩んで人生終了しかけたことだってあるかもしれません。でも今楽しそうなのは、つま先を1度変える勇気を出してみたから、かもしれない。
私はパニック障害で悩んでいる全ての方に「パニック障害、できればならない方がよかったけど良い経験になったわ!」と感じてもらいたい。まだ私自身がパニックを完全に克服したわけではないけれど!
みんなー!ゆるっと頑張っていこうなー!
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