在宅ワーカー主婦がサラリーマンになった理由

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長女が生まれるまでは会社員やパートで働いていた、フリーランスWebライターのtomosato。約10年間の引きこもり?主婦生活を経て、2021年9月から正社員としてフルタイムサラリーマンになりました。

「10年間も会社勤めをしていない主婦が、いきなりフルタイムで社会復帰する」の決断にいたるまでにはいろんな葛藤がありましたが、あえてこの選択をしたのには、我が家ならではの3つの理由があります。

多くのご家庭に当てはまるパターンではありませんが「こんな選択した主婦もおるんやな~」な感じで読んでもらえたらと思います。

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【理由1】夫の難病発症

メインの理由としてはやはりこれになります。以前にも書きましたが、夫は2020年12月に難病「自己免疫性肝炎」を発症しました。

急性肝炎→自己免疫性肝炎の診断に。43歳夫、即入院

この病気は自分の免疫機能が暴走して自分の体を攻撃してしまうもので、原因ははっきり分からないようです。夫の場合は攻撃対象が「肝臓」だったらしく、自己免疫性肝炎という診断でした。

免疫を抑える薬や肝臓の薬などをのみ、数値が落ち着いて安定したら、そこから最低量を約2年間続けるというのが基本の治療法だそう。治療を開始すると夫はスムーズに数値が安定し、今は最低量の服用期間に突入しています。

しかしなかには途中で再発する人もいて、再発を繰り返したりするとやはり良くないよう。ただ、原因が分からない難病であるだけに気をつけようがないっちゃないのが難しいところです。

夫の再就職、どうする?

そもそも夫が発病したのはサラリーマンとして勤めていた会社を退職した3ヶ月後であり、「これからどうするかな~」という考え期間でした。

実はサラリーマンを辞める少し前から、クラウドソーシングサイトに登録して動画編集案件を経験していた夫。私から見ると動画編集を本当に楽しそうにやってるし、完成作品を見ると「絶対向いてるだろ」と思うくらい高いクオリティのものを作っていました。

↓私も利用しているクラウドソーシングサイト「クラウドワークス」は、かなり有名どころです。気軽に在宅ワークを始めたい方はぜひチェックしてみるべし。

おまけに夫は地味に努力家(これは本当に尊敬するところです) 。限られた時間ながらも常に新しいことに挑戦し、メキメキと腕を上げていきました。

とはいえ40歳を過ぎてるし、田舎なので動画編集者として勤められる企業はほとんど無い状態。他の仕事をやると動画編集する時間なくなるし……

そこで私の判断は「じゃあ私が会社員として働いて、大黒柱になれば良くない?」でした。ちなみに今、夫は「ココナラ」という“スキルを売買する”サイトを主に利用し、動画編集をしています。人によって使いやすいシステムや合うサイトがあるので、いろんなものを試してみるとよさそう。

↓興味がある方は「ココナラ」をチェック!

【理由2】私自身がフリーランスに向いてないかもしれない

2つ目の理由は、私がフリーランスに向いてないかもと思ったからです。

フリーランスとして、本格的にWebライター活動を始めたのは5~6年ほど前から。夫は朝から晩まで仕事の普通のサラリーマン、実家や義実家はほぼ頼れる環境ではないため、基本的に何から何まで全て1人でやっていました。

それに加えて「子どもの話はちゃんと聞きたい」「子どもに寂しい思いはさせたくない」という私の子育て理念や、家の前は少し大きな道路で危なさを感じることもあり、わりと仕事より子どもたちや友達関係、家の事に関して時間を割く事が多め。

さらには根性がないので「つかれた~ちょっとゲームしてから……」とか「睡眠大事!( ˘ω˘ ) スヤァ」とかあるあるで、仕事へのスイッチがなかなか入りません。専門や得意分野があれば高単価を狙えますがそれもなく、取材は緊張で吐きそうになるので避ける。

副業とか兼業主婦とかでやるならいいけど、大黒柱級の収入を今の私がフリーランスで稼ぐのは現実的に大変……。とはいえ、取材案件などなしで高単価案件を受けようと思えば何らかのスキルや経験がほぼ必須。独学で勉強すればいいけど、マジで全然続かないのが私。

それなら新しいスキルを学べるところで、会社員として安定的な収入を得ながら働くほうがいいのかなぁと。社会保険にも入れてもらえるしね。

【理由3】10年の子育てブランクがあっても、社会に通用する?

私の中でのわりと大きな理由は、この「ブランク」に関することです。

夫は「全然、転職してサラリーマンで働くよ」と言ってくれてはいたのですが、家での発言や行動を見ていると正直(私がサラリーマンで働いたら同じくらいは稼げるのでは……)と思うことも多々ありました。

実際に夫のサラリーマン時代の収入は多くはありませんでしたが、少なすぎるということもなく、うん……まぁ、という感じ。ただし大卒。

私は高卒で資格もスキルも何もなく、さらには10年の“社会に出てないブランク”があります。夫でなく私がサラリーマンになれば収入は確実に落ちるけれど、フリーランスや子育てを通して培ってきた私の考え方や常識が、一般社会に通用するのかどうか試してみたい。

今このタイミングを逃せば、そんなチャンスは一生来ないかもしれない!(あわよくば夫の収入を超えてドヤ顔したい)(あと夫に主夫業・育児業の大変さを経験してほしい)

そんな思いがブワッと出てきたので「よし、会社員になろう!」と決めました。

会社選びは難航した?

ぶっちゃけ、全然難航してない。びっくりするぐらい難航してない。私の探し方はネット検索です。

10年ブランク後の会社選びといっても、今までフリーランスWebライターとして仕事をしてきたので、やはりそれに関連しつつ今後に生かせるスキルを身につけられるところがいいなと思いました。

なのでWeb系のキーワード+未経験+地元地域、で検索。田舎なので求めているような募集は少ないものの、気になるものがいくつかヒットしたので比較・検討しました。

ただ、良いものがなければ数日待って再検討する、というのは非常に大切。焦ってそこにあるもののなかから強引に選んでも後悔に繋がります。本当に譲れないポイントはどこか、その会社を選ぶ理由は何かをしっかり自分の中で持っておきましょう。

ちなみに私が選んだのは、ハローワーク(職業安定所)を通して募集していたもの。以前ハローワークに登録した事があったので、電話して出向いて会社に連絡……までとてもスムーズに進みました。

正直、こんなにスムーズに進むとは思ってなかったのでちょっと驚き。でもタイミングが違えばこんなに簡単ではなかっただろうし、「思い立ったら即行動」って本当に大事だなぁと改めて感じました。

サラリーマン復帰してみて、実際どう?

子育て中は社会との繋がりがなくなり、仕事やビジネスに関する話題がほぼ無いに等しくなります。(Amwayなどされてる方が友人にいれば別として)

とくに私はパートをしていたわけでもなく、フリーランスとして居心地のよいクライアントさんと長くお付き合いをさせてもらっていたタイプ。ビジネスライクなやりとりもほぼ無いに等しかったため、まじで会社員として組織に入ることに不安しかなかったのですが……

全然いける。

全然いけるわ。ただ、それまではずっと家で過ごしていたために(幼稚園への自転車送迎とかはしてましたが)、決まった時間労働するというのがしばらくはめちゃくちゃキツかった。

我が家は夫が家で兼業主夫をしてくれるため、ここも重要なポイントです。夫が兼業主夫ではなかったら、私はたぶん今の仕事ができませんでした。帰宅してお風呂入ってご飯食べたら即寝、な日々が続きました……よく頑張った、私!そしてありがとう、夫!

逆に主婦経験が生きる気がする

社内での話などについていけるのかな、人間関係とか大丈夫かな~っていろいろ気になりますよね。仕事や業務に関する理解力ややりとりなど、もちろん教わりながら覚えていけるので全然大丈夫です。つか、慣れてくれば逆にマルチタスクに慣れてる主婦経験者のほうが強いんじゃないか?とすら感じる。(私はまだ慣れてないので全然強くないですが)

他の人への気配りとかひとつの事に対する責任感とかは、もちろん人によるけれど復帰組ならではの強さがあるんじゃないかなぁ。他の人と同じように……というよりも、子育て経験があるからこその強みが、社会復帰後のママサラリーマンにはあると思います。

チャレンジは大事!自分の意思で人生を決められる人になろう

元々、高校卒業後すぐから正社員として働き、その後契約社員→パート→フリーランスを経験してきた私。大小含めいくつかの会社を経験してきましたが、あらためて会社という組織の中に入って思ったのは、かなり多くの人が「消去法でそこにいる」ということです。

いろいろあるけど、なんだかんだでだらだらそこで働いてる、という人がとても多い印象で、「こんなことをやりたいからこの会社にいるんです」という人はほぼいませんでした(簡単な仕事しかしてなかった私の知る限りですが)。

そうやって働くのも、別に全然かまいません。でもいざリストラされたら?会社が無くなったら?パワハラを受けてつらくなったら?

「私はいつでも辞めてどこにでもいけるから」「どんな労働環境でも、今めっちゃスキル身に付いてきてるから全然平気ィ!」という気持ちでいられるなら心配はないでしょう。でもいざという時に「どうしよう、不安」「辞めたいけど次が見つかるか分からないから辞められない」なんて事になったらかなりつらいです。

そうならないよう、先を考えずに適当に働くのはオススメしません。ハードルは少し上がるかもしれないけど、キャリアアップを視野に入れたり在宅ワークへ繋がったりするような業務にたずさわれるよう、意識して「やりたい仕事」を選べると人生の満足度も上がります。

たとえ育児期間という10年の社会ブランクがあっても、自分を安く見て妥協しないことが大切!

人生をもっと楽しむならこれを読むべし

会社員になってからというもの、やはり“組織の一員”としてどうするべきかすごく考える日々が続きました。入社して数ヶ月だからミスも分からないことも多い。さらには私、どちらかといえばめちゃくちゃポンコツなタイプです(先日も信じられないようなうっかりミスをして私自身ドン引きしました)。ダメダメです。

とはいえ会社を客観的に見ると、ポンコツな私から見ても改善すべき点やもっと変えられるであろう部分はたくさんある。誰も意見しないし、気づいてないのかもしれない。もしくは以前意見として出たけど何らかの理由でNGで、変わらないまま一周回って私がまた気付いた状態なのかもしれない。

意見は出したいけどミスも多いし、まだそんなこと言える立場ではないよなぁ。でも声を上げないと「こう思ってる」ということすら伝わらないしな……。そんなモヤモヤで自分に自信がなくなりかけていた時、Twitterのタイムラインで目にしたのがこの本でした。


今までいろんな自己啓発的な本を読んできましたが、多くは概念や方向性を示すだけのフワっとしたものでした。でも「自分の意見で生きていこう」は、意見と反応の違いをメインに「なるほど、そういうことだったんか!」という内容が理解しやすく書かれています。

今まで意見だと思って言ってたものは意見ではなく、相手にとって全く必要のないただの反応だった……これはかなり衝撃でした。これを読む前と読んだ後では、話し方や行動が間違いなく変化すると思います。

これを読むとSNSのフォロワーなんてすぐに増やせそうな気になるし、会社での出世も簡単な気がしてきます(別に出世したいわけではないけれど笑)。ちきりんさんが書いているように行動できたら人生はもっと充実して面白いものになるだろうなと思うし、この考え方は子どもたちにも身に付けさせてあげたいなと感じました。

結果……サラリーマンになってよかった!

仕事を探している時点では正直不安が大きかったけれど、実際に正社員として働き始めると大変なことはもちろんですが学ぶこともものすごく多いです。正直、自宅で働いているだけでは見えないことがたくさん見えたし、夫がサラリーマン時代に言っていたことも今なら理解できます。

逆に夫は主夫をしてくれているので「主夫めっちゃ大変」とよく言っています。いろんな立場を経験してみて初めて気づくことってやっぱり多い。チャンスがあるなら、人生が180度変わるような経験を積極的にしていけるといいなぁ、と思いました!

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